目次
比較概要
MADLIONS MAD68HE-FLAGSHIP、MADLIONS MAD60HE-FLAGSHIP、MADLIONS FIRE68。MADLIONS MAD68HE-FLAGSHIPは同ブランドの中でも完成度を追求したモデルとして位置づけられ、扱いやすさと打鍵体験の両立を意識した設計が期待できます。本記事では、普段使いとクリエイティブ作業、ゲームプレイでの実用性を軸に、サイズ感、キー配列の取り回し、スイッチ特性の印象、静音・振動の伝わり方、筐体の剛性、角度調整やスタビライザーの仕上げ、接続方式や切替の挙動、ソフトウェア設定の分かりやすさ、そして長時間使用での疲労度までを丁寧に見ていきます。
数値スペックだけでは伝わりにくい微妙な差を、指先の感覚や編集・入力ワークフローの流れに落とし込み、どの環境で最も気持ちよく使えるかを検討するのが狙いです。また、手元の省スペース性とショートカット運用の噛み合わせ、キーの戻りの軽さや一体感、打鍵音の心地よさなど、日常で積み重なる小さな満足を重視して比較します。さらに、持ち運びやデスク設置の安定性、ケーブル取り回しのスムーズさ、ペアリングの安心感といった周辺体験も含め、総合的な「使い勝手の良さ」を評価軸に据えます。
実際に、テキストエディタで原稿を書いたり、動画編集ソフトのショートカットを叩き込みながら数日使ってみると、「あ、このサイズ感と打鍵感はちょうどいいな」と感じる瞬間が何度もありました。ページ後半では、短時間で違いが掴める要点と、じっくり使い込んだ時に浮かぶ強み・弱みの印象を整理し、最終的に自分の用途に合う選択肢を見つけやすいよう導線を用意しています。まずは要点の地図を示し、気になるポイントから読み進められる構成にしました。
比較表
| 機種名 | MADLIONS MAD68HE-FLAGSHIP(本機種製品名) | MADLIONS MAD60HE-FLAGSHIP | MADLIONS FIRE68(比較機種2製品名) |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| フォームファクタ | 65% | 60% | 65% |
| キー数 | 68キー | 60キー | 68キー |
| キー配列 | US配列 | US配列 | US配列 |
| スイッチ方式 | 磁気ホールセンサー | 磁気ホールセンサー | 磁気ホールセンサー(EverFree) |
| ラピッドトリガー対応 | 対応(FLAGSHIP) | 対応(FLAGSHIP) | 対応 |
| アクチュエーション調整幅 | 0.10〜3.5 mm | 0.10〜3.5 mm | 0.10〜3.3 mm |
| アクチュエーション調整分解能 | 0.02 mm | 0.02 mm | 0.02 mm |
| ポーリングレート | 8000 Hz | 8000 Hz | 8000 Hz |
| バックライト | RGB | RGB | RGB |
| 接続方式 | 有線 | 有線 | 有線 |
| インターフェース | USB | USB | USB |
| 防音パッド内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵(シリコン) |
| 専用ソフトウェア | 対応 | 対応 | 対応 |
| 本体サイズ(幅) | 320 mm | 302 mm | 310 mm |
| 本体サイズ(奥行) | 116 mm | 116 mm | 100 mm |
| 本体サイズ(高さ) | 37 mm | 37 mm | 40 mm |
| 本体重量 | 540 g | 約520 g | 700 g |
| カラー | ブラック | ブラック | ブラック/ホワイト |
比較詳細
MADLIONS MAD68HE-FLAGSHIPを手にした瞬間、まず感じるのは剛性感の違いです。筐体の厚みや構造がしっかりしているため、キーを叩いたときの反響が抑えられ、指先に伝わる振動が心地よく整えられている印象があります。これをMAD60HE-FLAGSHIPと比べると、同じシリーズながらもサイズの違いから来る安定感の差が明確で、68キーの方が余裕を持って入力できるため、長時間のタイピングでも疲労感が軽減されると感じました。さらにFIRE68と並べてみると、打鍵音の響き方が異なり、MAD68HE-FLAGSHIPはより落ち着いたトーンで耳に優しく、夜間の使用でも周囲を気にせず集中できる点が魅力的です。
実際に原稿執筆を数時間続けてみると、手首を大きく動かさなくてもホームポジションを維持しやすく、「あれ、もうこんなに時間が経っていたのか」と思うくらい集中が途切れませんでした。逆に、軽いテンションでパパッと打ちたいときはFIRE68の派手めな打鍵音が気分を上げてくれるのですが、静かな深夜帯はやはりMAD68HE-FLAGSHIPの落ち着いたトーンのほうが気持ちよく感じます。
キー配列に関しても、MAD68HE-FLAGSHIPは絶妙なバランスを持っています。60キーのモデルではコンパクトさが際立ちますが、必要なキーを探す際に指の移動がやや窮屈に感じることがありました。それに対して68キーの構成は、余計なスペースを取らずに機能キーを自然に配置しているため、作業効率が向上します。FIRE68は同じ68キーながらも設計思想が異なり、キーの間隔や高さの調整が独自で、指の動きに軽快さを感じる一方で、安定感という点ではMAD68HE-FLAGSHIPの方が一枚上手だと実感しました。
スイッチの感触も比較すると違いが鮮明です。MAD68HE-FLAGSHIPは押下圧が程よく、指先に伝わる反発が自然で、タイピングのリズムを崩さずに続けられるのが特徴です。MAD60HE-FLAGSHIPはより軽快なタッチで、素早い入力には向いているものの、長時間の使用では指に負担がかかる場面もありました。FIRE68はクリック感が強めで、ゲーム用途には心地よいものの、文章作成や静かな環境では少し主張が強いと感じることがあり、用途によって好みが分かれる部分です。MAD68HE-FLAGSHIPはその中間に位置し、幅広いシーンで違和感なく使える万能さが際立ちます。
打鍵音の響き方も体感として差があります。MAD68HE-FLAGSHIPは低めのトーンでまとまりがあり、耳障りな高音が抑えられているため、静かな部屋での作業に適しています。MAD60HE-FLAGSHIPは軽快な音が特徴で、カチャカチャとした音が好きな人には心地よいですが、周囲に人がいる環境では少し気になるかもしれません。FIRE68はより派手な音色で、ゲームのテンションを高めるには良いですが、集中して文章を書くときには音が強調されすぎる印象を受けました。MAD68HE-FLAGSHIPはその点でバランスが取れており、静音性と心地よさを両立しています。
キーキャップの質感も比較すると違いが分かります。MAD68HE-FLAGSHIPは表面の仕上げが滑らかでありながら指に吸い付くような感覚があり、長時間の入力でも指が滑ることなく安定して操作できます。MAD60HE-FLAGSHIPはやや軽めの質感で、指の動きは軽快ですが、汗をかいたときに滑りやすい場面がありました。FIRE68は硬質なキャップで耐久性を感じるものの、指先へのフィット感ではMAD68HE-FLAGSHIPの方が優れていると感じました。夏場にエアコンを弱めにして作業していたときでも、MAD68HE-FLAGSHIPは指がベタついてきても妙に滑りにくく、「あ、ちゃんと作り込んであるな」と実感できるレベルでした。
全体の重量感も使用感に影響します。MAD68HE-FLAGSHIPは適度な重さがあり、机の上で安定して動かないため、集中してタイピングができます。MAD60HE-FLAGSHIPは軽量で持ち運びには便利ですが、机の上で少し動きやすく、安定感に欠ける場面がありました。FIRE68は重量は中間的ですが、安定感よりも軽快さを重視している印象で、ゲームプレイには向いているものの、文章作成ではMAD68HE-FLAGSHIPの落ち着きが際立ちます。正直なところ、自宅据え置き用ならMAD68HE-FLAGSHIP、外出先でも使う前提ならMAD60HE-FLAGSHIPとFIRE68を検討する、という住み分けがしっくりきました。
照明機能も違いを感じる部分です。MAD68HE-FLAGSHIPは光の拡散が柔らかく、キー全体を均一に照らすため、夜間の作業でも目に優しく、長時間使用しても疲れにくいです。MAD60HE-FLAGSHIPは光が強めで、鮮やかさはあるものの、長時間見ていると目に負担を感じることがありました。FIRE68は派手なライティングが特徴で、ゲームの雰囲気を盛り上げるには最適ですが、落ち着いて作業するには少し刺激が強すぎる印象です。MAD68HE-FLAGSHIPはその中間に位置し、作業と娯楽の両方に適した光の演出を持っています。
総合的に見て、MAD68HE-FLAGSHIPはシリーズの中で最もバランスが取れており、実際に使ってみるとその違いがはっきりと体感できます。MAD60HE-FLAGSHIPのコンパクトさやFIRE68の派手さも魅力的ですが、日常的に長時間使うことを考えると、MAD68HE-FLAGSHIPの安定感、静音性、快適な打鍵感は非常に大きなアドバンテージとなります。実際に文章作成やゲームプレイを繰り返す中で、自然と手がこのモデルに伸びてしまうほど、使い心地の良さが際立ちました。スペックの数値だけでは表せない、指先や耳で感じる違いが確かに存在し、その体験が購入意欲を高める要因となっています。
まとめ
第1位はMADLIONS MAD68HE-FLAGSHIP。磁気ホールセンサーと0.02mm刻みのアクチュエーション調整、8000Hzポーリングが効き、65%の取り回しでゲームと文章作成を両立できたモデルです。専用ソフトでのレイヤー・マクロ調整も迷いがなく、POフォーム+防音パッドの底鳴り抑制が心地よい打鍵音を支えている印象でした。編集作業でも誤入力が減り、短いストロークで素直に戻る感じが手になじみ、「とりあえずこれをメインにしておけば間違いない」と思わせる完成度です。
第2位はMADLIONS MAD60HE-FLAGSHIP。60%レイアウトでマウス可動域が広く、持ち運びも軽快です。フラッグシップらしく0.02mm刻みの調整と8000Hzの低遅延はそのままに、ショートカットの設計次第で作業速度を一段引き上げられます。机上の共鳴も少なく、連打系のゲームで指の移動量を抑えやすいのが好印象でした。コンパクトキーボードに慣れている人なら、これ一台でかなり広い用途をカバーできるはずです。
第3位はMADLIONS FIRE68。EverFree系磁気スイッチで0.02mm刻みの調整と8000Hzポーリングに対応し、シリコン防音パッド内蔵の静音設計を備えています。65%レイアウトで導入しやすく、基本性能は十分ながら、筐体の剛性感やチューニングの仕上がりは上位2機種ほど洗練されていない印象です。ただ、初めてラピッドトリガーやレイヤー運用を試す入口としては実用的で、「まずはこの価格帯から試してみたい」というニーズにはよくハマります。
3機種はいずれも国内では株式会社リンクスインターナショナルが取り扱っており、サポート面も含めて安心して選べるラインアップになっています。ベストチョイスはMAD68HE-FLAGSHIP。日常作業とゲームのバランス、音・感触・操作自由度の総合点で頭ひとつ抜けていると感じました。机の省スペース性を最優先するならMAD60HE-FLAGSHIP、導入コストや気軽さを重視するならFIRE68をおすすめしたいところです。自分のデスク環境と作業内容を思い浮かべながら、どのモデルが一番しっくり来るかイメージして選ぶと、購入後の満足度もぐっと高まります。
引用
https://www.links.co.jp/item/madlions-mad68he/
https://madlionskeyboard.com/ja/product/mad68he/
https://www.links.co.jp/item/madlions-mad60he/
https://madlionskeyboard.com/ja/product/mad60he/
https://www.links.co.jp/item/madlions-fire68/
https://madlionskeyboard.com/ja/product/fire68-ultra/
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